津波避難タワーとは?津波から身を守る緊急避難場所について

2018.05.02

大きな津波が発生すると大きな波が街を飲み込んで多くの住民が犠牲になることがあります。東日本大震災の際にも大きな津波が街を飲み込み、多くの犠牲者が出てしまいました。
津波からの避難は大きく水平避難と垂直避難に分れます。水平避難は自分が今いるエリアが想定浸水区域であり津波に飲み込まれる可能性がある場合に、より高い場所に逃げるというものであり、垂直避難は今自分がいるエリアよりも高い場所に避難するというものであり、マンションの1階から屋上へと避難するというものです。
水平避難をしてどこか高台に逃げるべきケースもあれば、逆に逃げることが逆に自分を危険にさらすことになって、逃げている最中に津波に飲み込まれてしまうこともあります。
そんな問題を解決する一つの方法として「津波避難タワー」があります。津波避難タワーとは津波から一時的に避難するためのタワー状の構造物です。過去の災害でも津波避難タワーによって被災者の命が救われたケースがあります。
今回はそんな津波避難タワーについて、そもそも津波避難タワーとは何か、津波避難施設について、などについて書いていこうと思います。

津波避難タワーとは何か

そもそも津波避難タワーとは何かをひとことで言うと、津波から一時的に緊急避難するために作られた数メートルから数十メートルまでの津波避難施設の事です。
津波避難タワーは近隣の住民が避難することが想定されており、津波が発生した際には津波避難タワーを登って津波に飲み込まれないように住民を避難させることが出来ます。
津波からの避難では高台や津波避難タワー以外の指定避難場所に避難するということも当然考えられるのですが、場所によっては地震が発生してから津波が到達するまでに時間的な猶予がなかったり、地理的な条件があったりと、近くの安全な高台まで避難することが困難なケースもあります。そのような地域において津波避難タワーは有効であり、建設されることが多いです。
津波避難タワーを建設しているメーカーはいくつかありますが、建設エリア近隣の住民の数に応じて、数十人程度の避難が可能な津波避難タワーから数百人程度の避難が可能な大きい津波避難タワーまでいろんな種類があります。

津波避難タワーの形状も多種多様であり、柱と梁を構造とする鉄骨造で上部に避難スペースがあるものが一般的です。専用の建築施設や駐車場などに建てられることが多いですが、2013年に道路法が改正されたこともあり、横断歩道橋の形態で普段は活用し、津波発生時には緊急避難場所とする活用方法も普及しています。
津波避難タワーは国による安全基準の整備がされておらず、地震への耐震性や津波への耐久性が果たして十分であるのか、津波の高さ的に本当に安全であるのか、などが問題視されることもあります。

参照記事
津波てんでんことは?その4つの意味からみる災害教訓

津波避難施設について

津波避難施設は津波避難タワー以外にも数多くあります。自分の住んでいるエリアでは津波避難施設として何があり、いざ津波が発生した場合にはどこに避難するのが良いのかを事前に考えておくことが重要になります。

津波避難施設①:高台

津波から水平避難する場合にはできるだけ高い場所に避難するのが基本ですが、高台や盛土された土地への避難がまず考えられます。自然に地理的な条件として高い場所もあれば、人工的に整備された高台もあります。

津波避難施設②:津波避難ビル

津波から避難する場所として考えられる場所に津波避難ビルがあります。普段は普通のビルとして機能していますが、津波が発生した際には避難場所になります。
耐震基準を満たす鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造であり、高さにも要件があり、津波発生時には避難場所として適切であると想定される場所が津波避難ビルになります。

津波避難施設③:津波避難タワー

津波から避難するための施設として今回ご紹介してきた津波避難タワーがあります。津波が発生した際には、想定浸水区域(津波による浸水が想定されるエリア)の外の安全な高い場所に避難するのが基本ですが、地理的な条件によってはそこまで避難することができないこともあります。
その場合には出来るだけ高いエリアに避難するために津波避難タワーを活用することが津波から身を守るための一つの手段として考えられます。
以上、津波避難タワーについて、そもそも津波避難タワーとは何か、津波避難施設について、などについて見てきました。津波避難タワーは津波から避難するために有効な手段の一つであり、津波発生時にはその役割に期待されています。

参照記事
太平洋津波警報センターとは?ハワイにある津波警報システム

参考サイト▪︎内閣府「津波避難ビル等に係る事例集」