仙台防災枠組2015-2030とは?国連の優先行動などについて

2018.06.03

仙台防災枠組2015-2030とは何か そもそも仙台防災枠組2015-2030とは何かをひとことで言うと、2015年3月に仙台で開催された第3回国連防災世界会議で採択された成果文章のことです。 仙台防…

仙台防災枠組2015-2030とは何か そもそも仙台防災枠組2015-2030とは何かをひとことで言うと、2015年3月に仙台で開催された第3回国連防災世界会議で採択された成果文章のことです。 仙台防災枠組2015-2030では今後世界全体が防災に関して目指していく目標について書かれており、防災に関して向こう15年間で取り組むべき内容が書かれています。 仙台防災枠組2015-2030は政府に関することだけでなく、地方公共団体、市民社会、企業などの様々な人々や団体に関わる内容になっており、防災に関する重要な提案を多く含んだ内容になっています。 第3回国連防災世界会議では災害に対するレジリエンスの強化を急ぐと言う決意を行い、災害による困難な状況下でも、基本的な機能などを保持し、災害からの悪影響に対して抵抗できる強い芯を持ち、しなやかに回復できるシステムを構築するために対策が進められています。 仙台防災枠組2015-2030の以前には「兵庫行動枠組」が取り決められており、兵庫行動枠組が採択されて以来、災害による死亡率が減少したという事例も存在しました。しかし、世界において災害による犠牲は大きく、仙台防災枠組2015-2030には次の防災の枠組みとして期待が寄せられています。

参照記事
SATREPSにおける途上国向けの防災技術支援について

仙台防災枠組2015-2030の基本となる考え方

仙台防災枠組2015-2030の基本となる考え方として、大きく分類すると下記の8つの項目が挙げられます。

仙台防災枠組2015-2030の基本となる考え方

1、国は最も重要な責任を持つ。その上で、社会全体の協力、中でも女性や若者のリーダーシップが重要 2、さまざまな角度から最新のデータや科学に基づいた意思決定が必要 3、防災は持続可能な開発への重要な鍵 4、地域の特性や事情を考慮 5、災害リスクを考慮して、リスク軽減のための公的・民間投資が重要 6、「ビルト・バック・ベター(より良い復興)」の考え方で復旧。復興を 7、教育・啓発を通じた備えが重要 8、国際協力が不可欠
この8つの項目が仙台防災枠組2015-2030の基本となる考え方であり、この考え方に基づいて、具体的に優先行動すべきことがあげられています。
参照記事
国際緊急援助隊とは?日本の災害対応スキルを海外で活かす

仙台防災枠組2015-2030の優先行動

仙台防災枠組2015-2030の優先行動年は下記の4つの項目が挙げられています。それぞれについて詳しく見て行こうと思います。

仙台防災枠組の優先行動①:災害のリスクを理解し、共有すること

まず過去に発生した災害について情報を集め、整理しておくことが重要になります。過去の災害を調査することで、次に発生する災害がどのくらいの被害や影響をもたらすのかについて予測することができます。 そして、防災教育や災害の備えについては情報を共有していき、伝統的に伝わる防災の知恵と最新の科学的な知識を合わせた防災対策について考えることが必要です。

仙台防災枠組の優先行動②:災害リスク管理を強化すること

災害は特別に準備するものではなく、普段の生活の中から意識して取り組んでいく必要があります。そのために、計画とスケジュールを作り、進み具合を定期的に確認していく必要があります。 また地域コミュニティと政府で協働し、災害や防災に関する情報を積極的に共有していく姿勢が重要になります。

仙台防災枠組の優先行動③:防災・減災への投資を進め、レジリエンスを高めること

民間と政府が協力して災害リスクを軽減するために、ソフト面とハード面の両方から準備と投資を行い、都市計画と生態系保全、ヘルスケアへの投資、産業や商業に関する防災への投資を行っていく必要があります。

仙台防災枠組の優先行動④:災害に十分に備え、復興時にはビルド・バック・ベター(より良い復興)を実現すること

防災に関する多くの機関同士が連携して、災害の予測と対応の準備を行い、ボランティアや市民への支援を受け入れながら、より良い復興を実現していく必要があります。
参照記事
国際防災協力について!国連など国際機関との防災協力

仙台防災枠組2015-2030の具体的な目標

仙台防災枠組2015-2030の具体的な目標としては下記のものが設定されています。

仙台防災枠組2015-2030の具体的な目標

1、災害による死亡者数・被災者数・経済的損失を大幅に減らす 2、重要なインフラへの損害や基本サービスの途絶を大幅に減らす 3、防災・減災戦略を有する国の数を大幅に減らす 4、開発途上国への国際協力を大幅に強化する 5、多くの人が、早期警戒システムや災害リスク情報を利用できるようにする
以上、仙台防災枠組2015-2030について、そもそも仙台防災枠組2015-2030とは何か、仙台防災枠組2015-2030の基本となる考え方、仙台防災枠組2015-2030の優先行動、仙台防災枠組2015-2030の具体的な目標、などについて見てきました。 仙台防災枠組2015-2030は世界に防災の方向性を見る上で重要な指標であり、世界全体で災害による被害を減らしていく上で大きな期待が寄せられています。
参照記事
UNISDR(国連国際防災戦略)とは?国連の防災に関する組織
もっと詳しく知る(参考サイト)
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