防災意識に関心の無い住民に対して防災意識を高めるための方法

参照記事
水防災意識社会とは?大規模氾濫に対する減災のための治水対策

無作為抽出を活用した住民の防災意識向上とは何か

内閣府から公表されている手引きの名前は「無作為抽出を活用した住民の防災意識向上のための取組に関する手引き」であり、一体何のことなのか想像しにくいかも知れません。 この手引き何なのかをひとことで言うと、防災の関心の低い住民の意識の向上を図り、行動を起こす機運となるよう、無作為抽出により参加者を募り、住民同士が議論を行うための取組について、解説しているものです。

防災に対する3つの住民意識

1、防災を意識し、防災対策も行なっている住民 2、防災は意識しているが、防災対策は行っていない住民 3、防災に関心のない住民
一般的に地方自治体が行う住民向けのワークショップや講演会、防災イベントでは公募によって参加者を募集しますが、これでは上記の「1、防災を意識し、防災対策も行なっている住民」のみが参加して、住民全体の防災意識を高めることはできないという問題があります。 確かに「1、防災を意識し、防災対策も行なっている住民」の防災意識や知識をさらに高めていくことも重要ですが、「3、防災に関心の無い住民」の底上げを図ることも重要です。 この問題を解決するために、内閣府のHPでは「無作為抽出を活用した住民の防災意識向上のための取組に関する手引き」が公開されています。 この手引きでは住民を無作為に抽出して募集する方法についてまとめられており、「3、防災に関心の無い住民」に対しても防災意識の向上を図ることができると同時に、防災に関心の無い住民の意見を聞くことで、これまでには見えてこなかった防災体制の問題が見えてくる可能性もあります。 この手引きの中では、無作為抽出を活用した取組の準備から実施までの全体の流れを示しており、類似取組事例なども記載しているので参考にすることができます。 (全体フロー:内閣府HPより引用) それぞれの工程におけるポイントなども書かれているので、実際に実施する際にはこの手引きで書かれている点に留意するのが良いかと思います。詳細は内閣府のHPから資料をダウンロードして見てみてください。 以上、防災意識に関心の無い住民に対して防災意識を高めるための方法について、内閣府が公表している「無作為抽出を活用した住民の防災意識向上のための取組に関する手引き」をもとに見てきました。 住民全体の防災意識を向上させることは自助・共助の観点からも重要であり、そのための一つの方法として、無作為抽出を活用した住民の防災意識向上が考えられます。
参照記事
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