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液状化現象とは何かを対策を含めて簡単にわかりやすく解説

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日本は災害大国と呼ばれており、今までに数多くの災害が発生してきました。災害とひとことに言っても、地震、洪水、土砂災害など数多くありますが、液状化現象は地震によって引き起こされます。

最近だけでも熊本地震、東日本大震災、新潟中越地震など大きな地震がいくつもありましたが、この地震による揺れが原因で液状化現象は発生します。

今回はそんな液状化現象について、そもそも液状化現象とは何か、過去に発生した液状化現象にはどんなものがあるのか、液状化現象の対策として何ができるのか、などについて簡単にわかりやすく解説していこうと思います。

液状化現象とは何か

そもそも液状化現象とは何なのかをひとことで説明すると、地震のグラグラと揺れる振動によって地盤が液体状になることです。これによって地盤を失った建物が倒れたり、砂まじりの水が地表に噴出したりします。

1964年に発生した新潟地震で液状化現象が発生して県営アパートが倒れ、新潟空港の滑走路が液状化現象によって冠水したことから、地震によってもたらされる液状化現象が初めて世間に広く認知され、課題として浮かび上がりました。液状化現象は、この他にも「流砂現象」、「噴砂現象」、「クイックサンド」などと呼ばれることもあります。

液状化現象がそもそも発生してしまう原因は、水分を含んでくっついた状態の砂の粒が、振動によってバラバラになって、砂と水が分かれてしまい、水が上の方に出てくることで地盤が崩れることによって発生します。なぜ液状化現象が発生するのか、その原因を言葉で説明するよりも動画を見た方が早いかと思いますので、ちょっと理解できないなという人は下記の動画を見るとわかりやすいかもしれません。

このように液状化現象は水と砂が分離することによって発生するので、海岸や川岸などの地盤がゆるく、地下水位が高い砂地盤で発生しやすく、逆に粘土のように土の粒子が強く吸着し合っているような地盤では発生しにくいです。

もう少し具体的に液状化現象が発生しやすい場所を説明すると、砂丘地帯、三角州、埋め立て地、もともと川や沼だったところを人工的に改変した場所などで発生することが多く、最近になって都市開発が行われた場所で発生することも多いです。

ここまでをまとめると、液状化現象はもともと地盤が安定していない場所が地震によって揺らされることで発生し、建物が倒れたり砂まじりの水が噴出したりする現象です。

参照記事
東京都の地震に関する地域危険度測定調査結果について

過去に発生した液状化現象にはどんなものがあるのか

日本は地震がよく発生する国であり、地震に伴って過去に液状化現象も数多く発生してきました。

液状化現象自体は昔から発生していましたが、世間に広く認知されるひとつのきっかけは、1964年6月16日の新潟地震でした。冒頭でもご説明したように、この新潟地震では県営アパートが倒れ、新潟空港の滑走路が液状化現象によって冠水しました。

1995年1月17日の阪神淡路大震災でも液状化現象は問題になり、瀬戸内海を埋め立ててできた神戸市のポートアイランドで広範囲な液状化現象が発生しました。

2004年10月23日の新潟県中越地震でも水田や湖沼を埋め立てた場所で液状化現象が発生し、2011年3月11日の東日本大震災では、東京湾沿岸を中心に大規模な液状化現象が発生しました。

東日本大震災では、7都道府県で液状化現象が確認され、世界最大級の液状化現象であるとも言われています。実際に東日本大震災で液状化現象が発生する瞬間の映像が下記のものになります。

このように液状化現象は今までに何度も発生しており、今後日本で発生するといわれている首都直下地震や南海トラフ地震でも同様の現象が発生して被害をもたらすのではないかと言われています。

参照記事
地盤サポートマップという地盤の強さを調べられる良いサービス

液状化現象の対策として何ができるのか

このように液状化現象は大きな被害をもたらすことがありますが、液状化現象の対策として何ができるのかを考えたいと思います。まず自分の住んで居る場所や地域で液状化現象がそもそも発生する可能性があるのかどうかを調べるのが良いでしょう。

自治体が発表している地震ハザードマップを参照したり、過去にどのような土地利用がされてきたのかを古地図で確認したりすることで液状化現象が発生する可能性があるのかどうかを確認することができます。

液状化現象が発生する可能性がある場所でその対策を行うためには、地盤改良によって締め固めを行ったり、地盤の固いところまで杭を打ったりするのなどの対策が考えられます。

以上、そもそも液状化現象とは何か、過去に発生した液状化現象にはどんなものがあるのか、液状化現象の対策として何ができるのか、などについて簡単に見てきました。

日本では今後、首都直下地震、南海トラフ地震をはじめとした大地震が発生する可能性があります。地震が発生した際の被害を少しでも防ぐためにも、液状化現象について理解をしておくことが重要になります。

参照記事
揺れやすさマップとは?地盤が地震の揺れに与える影響
もっと詳しく知る(参考サイト)
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更新日 : 2018年4月23日
カテゴリー : 自然災害