外水氾濫と内水氾濫とは?それぞれの違いと水害について

2018.05.02

災害には水害や土砂災害など大まかにいくつかの種類に分けることができます。その中でも水害はいくつからの種類に分けることができ、水害の中にも更にいくつか種類に分けることができるのですが、その中には「外水氾濫」と「内水氾濫」が存在します。
日本では過去にいくつも水害が発生していますが、外水氾濫や内水氾濫によって被災地が被害を受けたことも数多くあります。
今回はそんな水害について、外水氾濫とは何か、内水氾濫とは何か、外水氾濫と内水氾濫の違い、などについて書いていこうと思います。

外水氾濫とは何か

そもそも外水氾濫とは何かをひとことで言うと、台風や大雨等によって川の水が堤防からあふれたり、堤防が決壊したりすることによって発生する洪水のことです。
外水氾濫では大量の水が一気に堤防を越えて氾濫することになるので、河川に隣接する住宅地や田畑などでは短期間で甚大な被害をもたらすことがあります。一気に水が流れ込むことから人的な被害をもたらす可能性も高いです。

(外水氾濫:国土交通省HPより引用)
高齢者や障害者、妊婦などの災害時要支援者は早めの避難が必要であり、場合によってはギリギリのタイミングで避難所に無理して逃げると避難途中で洪水に巻き込まれる可能性もあるので、自宅の2階部分に逃げるなどの垂直避難も避難方法としては考えられます。
外水氾濫については気象庁からも指定河川洪水予報などの注意情報や警戒情報が発表されているので、避難する際の参考にすることができます。

(指定河川洪水予報:気象庁HPより引用)
外水氾濫の場合には、たとえ下流部分ではそんなに雨が降っていなくても上流の山間部では大雨が降っており、それによって河川の水が増えて下流で氾濫する可能性もあるので注意が必要です。
特に大きな河川でしたら上記の指定河川洪水予報で洪水発生の目安を確認することができますが、小さい河川の場合には短時間で大雨が降ると一気に河川の水位が上昇して河川が氾濫することがあるのでより注意をする必要があります。
外水氾濫の場合には人的な被害も当然注意をする必要がありますが、住宅地や田畑に河川の水や泥が流入することで、外水氾濫が発生した後の復興・復旧に時間がかかってしまうことも特徴としてあげられます。

参照記事
局地的大雨(局地的豪雨、ゲリラ豪雨)とは?その原因と対策

内水氾濫とは何か

そもそも内水氾濫とは何かをひとことで言うと、市街地などに降った雨が排水路や下水管の雨水処理能力を超えた際や、雨で川の水位が上昇して市街地などの水を川に排出することができなくなった際に、市街地などに水が溢れてしまう浸水害のことです。

(内水氾濫:国土交通省HPより引用)
都市部では特にコンクリートで道路が覆われており、雨水が地面に浸水しにくい構造になっており、短時間で大雨が降るなどで排水路や下水管の処理能力を超えることで内水氾濫が発生します。
内水氾濫は標高が低く体積が小さいエリアで発生する可能性が高く、具体的には地下街、地下室、道路のアンバーパスやトンネルなどで発生することがあります。
内水氾濫は雨水処理能力を向上させたり、貯水池や遊水池を設置させたりすることによってハード防災対策を取ることができます。

参照記事
風水害とは?大雨や台風によりもたらされる災害について

外水氾濫と内水氾濫の違い

このように外水氾濫と内水氾濫には明確な違いがあります。改めてその違いを見ていくと、外水氾濫とは河川の堤防から水が溢れ出て市街地が浸水することであり、内水氾濫とは堤防から水が溢れなくても河川へ排出する水処理の能力不足で発生する浸水害です。
外水氾濫が発生すると広範囲にわたって被害が発生し人的な被害も大きくなることが多いです。内水氾濫はどこで発生するのかそのエリアを特定することは難しいですが、被害は外水氾濫に比べると小規模なことが多いです。
以上、水害について、外水氾濫とは何か、内水氾濫とは何か、外水氾濫と内水氾濫の違い、などについて見てきました。
外水氾濫にしても内水氾濫にしても事前に防災対策をしっかりと行うことでその被害を最小限に止めることができるので、ハード防災・ソフト防災ともにしっかりと対策を行うことが求められています。

参照記事
災害現場へのLINE活用!SNSを防災に活かす新しい形

参考サイト▪︎気象庁「浸水害」