有感地震と無感地震の違いとは?人体が感じることができる地震

日本は地震大国であり、毎年のようにどこかで地震が発生しています。日本で住んでいる以上は誰もが地震を経験したことがあるかと思いますが、地震は有感地震と無感地震の二つに分けることができます。有感地震は人体で感じることができる地震であり、無感地震は人体では感じることができない地震のことです。今回はそれぞれの地震について簡単に書いていこうと思います。

有感地震とは何か

そもそも有感地震とは何かをひとことで言うと、人体で感じることができる地震のことです。気象庁は地震を震度0〜震度7の8つの区分で分けていますが、このうち震度1〜震度7が有感地震になります。
気象庁によると有感地震は2017年に日本で2025回発生したとのことです。なお、東日本大震災が発生した2011年には10,608回の有感地震が発生しており過去10年間では最も多くなっています。
日本における有感地震の数は、概ね年間2,000回程度あり、単純計算すると日本で一日あたり平均5回程度の有感地震が発生していることとなります。震度4以上を観測した地震についても、最近10年間の平均(東日本大震災が発生した2011年と熊本地震が発生した2016年を除く)では、年間50回程度発生しています。このように日本では、有感地震がいつもどこかで発生しているといえます。

気象庁の震度階級

このように有感地震とは震度1〜震度7のことを言いますが、気象庁では地震の震度を、「震度0」「震度1」「震度2」「震度3」「震度4」「震度5弱」「震度5強」「震度6弱」「震度6強」「震度7」の10階級で表しています。


(気象庁では地震の震度を10階級で表している:気象庁HPより引用)

無感地震とは何か

次に無感地震とは何かをひとことで言うと、人体では感じることができない地震のことです。先ほどの気象庁の震度でいうと震度0が無感地震に該当します。
無感地震まで計測結果を表示しているサイトはなかなか無いのですが、防災科学技術研究所が提供しているHi-netは無感地震まで計測表示しています。
以上、簡単ではありますが有感地震と無感地震の違いについて見てきました。震度の小さい地震も含めれば、日本では多くの地震が発生していることが分かります。

参照記事
防災科学技術研究所(NIED)とは?防災技術を向上させるために

参考サイト▪︎防災科学技術研究所「Hi-net高感度地震観測網」