中央防災無線とは?内閣府や指定公共機関などを結ぶネットワーク

2018.06.25

災害が発生した際には、災害情報や被害状況を迅速かつ正確に関係者の間で共有することが重要になります。しかし、災害時には既存の通信手段が壊れるなどして機能しなくなることがあります。
政府や地方自治体などではそんな時に備えて複数の通信手段を確保しており、災害時にでも通信手段が無くならないような対策を行っています。その中の一つが「中央防災無線」であり、政府の中枢機関を中心とした情報のやり取りに活用されています。
今回はそんな中央防災無線について、そもそも中央防災無線とは何か、中央防災無線の機能、などについて書いていこうと思います。

中央防災無線とは何か

そもそも中央防災無線とは何かをひとことで言うと、内閣府、中央省庁26機関、指定公共機関(NTT・NHK・電力会社など)、防災関係機関を結ぶ無線通信システムのことです。
災害時には既存の通信手段が機能しなくなることがあるので、既存の通信手段とは別に災害時にでも連絡を取り合うことができる通信手段が必要であり、国の行政機関等における災害時の情報収集・一斉連絡を確実にするために中央防災無線は活用されています。

その後に改良が進められていき、映像データを始めとした全国の発災直後の情報収集・被災全体像の把握を可能にすることもできるようになりました。
このように中央防災無線は国の防災通信の基盤として、防災関係機関を横断的に接続できるツールとして活用されているのです。

参照記事
緊急防災・減災事業債と防災対策事業債とは?制度の概要について

中央防災無線の機能

中央防災無線には災害時に活用することができる機能がいくつもあります。ここではその中の一部について紹介してこうと思います。

中央防災無線の機能①:防災関係機関を結ぶ

中央防災無線は災害時に内閣府や中央省庁26機関、指定公共機関などといった災害対応で中枢となる機関を結ぶための通信を確保しています。既存の通信ネットワークでは災害時に繋がらなくなることがあるので、中央防災無線の活用が必要になります。

中央防災無線の機能②:総合防災情報システムの支える

発災直後は災害による被害がどの程度のものなのかを迅速に把握する必要があります。内閣府ではそのために総合防災情報システム呼ばれるものを活用しており、災害対応に関する各種情報を地図上に表示して管理しています。
中央防災無線はこの総合防災情報システムを安定して運用していく上でも必要不可欠であり、災害対応を行う上での基盤となるシステムを支えています。

中央防災無線の機能③:災害映像を共有する

中央防災無線には緊急災害対策本部をはじめ、指定公共機関などに被災地の災害映像をリアルタイムで伝送する役割もあります。
被災地のヘリコプターからの映像は随時オンラインで内閣府まで送られ、中央防災無線に接続された各機関へと情報共有されます。
この他にも中央防災無線にはいくつもの機能があり、災害対応を円滑かつ正確に行うためには欠かすことのできない情報ツールになっています。
以上、中央防災無線について、そもそも中央防災無線とは何か、中央防災無線の機能、などについて見てきました。
災害対応をする上では情報の通信手段を確保するこということは極めて重要であり、その中で中央防災無線の果たす役割は重要であると言えます。

参照記事
防災行政無線とは?災害時に情報を共有するためのシステム

参考サイト▪︎内閣府「中央防災無線網」