災害警報や災害避難をする際の基本的な考え方

2017.12.19

自然災害が発生すると災害警報が出て、災害警報をもとに災害避難がされます。当たり前ですが、この「自然災害」「災害警報」「災害避難」の3つは密接な関係にあり、大規模災害時に住民を災害から守るためには、それぞれを詳しく理解しておく必要があります。
今回はそんな自然災害、災害警報、災害避難の3つについて、それぞれ触れていくと同時に、それぞれがどのように関係し合っているのかについて簡単に概要だけ書いていこうと思います。

自然災害の分類について

まず自然災害についてですが、誰もが自然災害という言葉自体は聞いたことがあるかと思いますが、その分類をしっかりと理解している人は少ない印象があります。
自然災害はまず大きく、「気象災害」と「地変災害」に分けることができます。気象災害とは大雑把に説明すると地球の外側で発生する災害であり、風水害や土砂災害などがこれに該当します。
一方で地変災害とは大雑把に説明すると地球の内側で発生する災害であり、地震、津波、火山災害などがこれに該当します。中学校の理科の時間で学んだことを覚えている人もいるかと思いますが、日本は断層の狭間に位置している関係から多くの自然災害が発生してしまうのです。
自然災害の中でも大雨のように事前に災害警報で注意できるものもあれば、地震のように事前に災害警報を、時間をとって出せないものもあります。

災害警報の基本について

災害警報は災害が発生しそうな時に、もしかしたら災害が発生するかもしれないので注意又は避難してくださいという警報です。災害警報もいくつかの段階に分けることができるのですが、まずは「気象警報」が発令されます。気象警報はさらに「注意報」と「警報」に分けることができます。
気象警報の次が「土砂災害警戒情報」です。これは大雨警報が出ている中で土砂災害の発生可能性がさらに高まった時に発表されます。さらに事態が悪化すると避難勧告・避難指示が出されます。
この避難勧告は市町村長が災害が発生しそうな時に避難を勧めるものであり、避難指示はさらに災害発生可能性が高い際に避難することを強く求めることです。このように災害警報にはいくつもの段階とレベル感があるのです。

参照記事
スネークライン図とは?土砂災害から避難するために

災害避難の基本的な考え方について

最後に災害避難ですがこれはとにかく避難所まで急いで逃げれば良いというわけではありません。当然避難所に逃げるのも一つの選択肢として考えられますが、実際の災害では避難所まで逃げている最中に災害に巻き込まれて犠牲になるケースも多く存在します。
そのために場合によっては自宅で待機することも“避難”の選択肢としてありえますし、自宅からどこか別の場所に移るにしても、垂直避難と水平避難の2つの選択肢があります。
水平避難とはその言葉の通り、水平方向に(避難所などに移動する)ことを言います。一方で垂直避難とはその言葉の通り、垂直報告に(マンションの上の階などに移動する)ことを言います。
災害時に上記のどの避難を選択するかはケースバイケースです。「避難=避難所まで走って逃げる」という安直な考え方をせずに(もちろんそれが最適であるケースも多く存在しますが)、一番合理的な災害避難をすることが求められます。
以上、「自然災害」「災害警報」「災害避難」の3つについて見てきました。自然災害→災害警報→災害避難と時系列的には進んでいきますが、それぞれの項目の理解を深めておくことが求められています。

参照記事
垂直避難とは?水平避難との違いと避難の考え方について

参考サイト▪︎気象庁「気象警報・注意報」