災害ビックデータを防災に活用する具体的な方法について

2018.07.12

最近では業種を問わず「ビックデータ」という単語が使われています。ITの発達によって、大量のデータを収集・分析・活用することができるようになってきており、その波は防災業界にも波及しています。防災業界へのビックデータの普及はまだ一部での活用に留まっていますが、災害被害の予測、救護活動や復旧復興計画の最適化など、災害対策へのビックデータの活用には大きな可能性があります。
今回はそんな災害ビックデータを防災に活用する具体的な方法について、そもそも災害ビックデータとは何か、災害ビックデータの活用事例、などについて総務省が公表している「災害対策にビッグデータは使えるのか」の資料に基づいて書いていこうと思います。

災害ビックデータとは何か

そもそも災害ビックデータとは何かをひとことで言うと、災害時に発生する大量のデータを有効に活用することで、効果的な災害対応を行うことができるようにするものです。
災害ビックデータを活用するための価値はいくつかありますが、大量のビックデータを活用して迅速な状況把握、人が見落としがちなリスクの検知、精密な予測モデルの開発、などが災害対応の現場でもできる可能性があります。
まだ防災分野へのビックデータ活用は開発が途中の分野であり不明瞭なところもありますが、現状として考えられる使い道をいくつか例示していこうと思います。

災害ビックデータの活用事例

災害ビックデータの活用事例①:洪水被害の予測

防災分野へ災害ビックデータを活用するための可能性として、洪水被害の予測があげられます。雨量データや河川流量データを活用して、洪水予測を行ったり、堤防決壊時の洪水の広がりをシミュレーションすることができたりする可能性があります。

参照記事
総合防災情報システムと防災情報共有プラットフォームについて

災害ビックデータの活用事例②:復旧作業のスケジュール効率化

防災分野へ災害ビックデータを活用するための可能性として、復旧作業のスケジュール効率化もあげられます。
大規模災害が発生した際には大量な復旧作業業務が発生しますが、その復旧作業のスケジュールをいかに効果的にできるのかが重要になります。
そこで復旧作業スケジュールの膨大な組み合わせの中から、作業の優先順序や配置方法などについて、効率よく最適な作業スケジュールを立案可能なアルゴリズムを作ることができるかもしれません。

災害ビックデータの活用事例③:位置情報を活用したシステム

モバイル端末やカーナビなどから位置情報を統計的に把握することで、通行可能道路の把握、避難対策や防災対策への活用ができるかもしれません。

災害ビックデータの活用事例④:SNS情報の活用

TwitterなどのSNS情報を活用することで、その大量のつぶやき内容から発災を推測することができるかもしれません。Twitterに関しては「DISAANA」などのシステムが既に活用されています。
以上、災害ビックデータを防災に活用する具体的な方法について、そもそも災害ビックデータとは何か、災害ビックデータの活用事例、などについて見てきました。
防災の分野に災害ビックデータを活用することは遅かれ早かれ必要不可欠になる可能性が高く、その更なる発展が期待されています。

参照記事
防災情報データの標準化を行うための政府の取り組みについて

参考サイト▪︎総務省「災害対策にビッグデータは使えるのか」