四川地震をテキストマイニングしてみた

2008年5月12日14:28に中国四川省で地震が発生しました。四川地震と呼ばれるこの地震では7万人近い死者と、40万人近い犠牲者が発生しました。
今回はトレンドリーダーと呼ばれる防災に関するテキストマニングの特許技術を活用して、この四川地震を振り返ってみようと思います。今回のテキストマイニングでは、2,000を超える四川地震に関するニュースを分析することで、どのタイミングでどのようなキーワードが問題になったのかについて、重要な要素のみ抽出して画像1枚で表現したいと思います。

四川地震をテキストマイニングする

四川地震をテキストマイニングする!

四川地震の発災直後の1日間をテキストマイニングする

四川地震はかなり大きな地震で被害もかなり出ていたために日本でも大きく報道されました。地震発生直後から地震の大きさや被害状況が日本でも数多くの報道がなされましたが、それらの情報をテキストマイングしてみたところ、「支援」「救助」「死者」「市民」など災害対応の初期段階で見られるような一般的なキーワードが抽出されました。

四川地震の発災直後の3日間をテキストマイニングする

もう少し期間を長くして四川地震発生から3日間をテキストマイニングしてみたところ、「救出」や「がれき」というキーワードが抽出されました。災害は発生してから3日間が命を左右する重要な期間であり、黄金の72時間などと言われることもありますが、「救出」や「がれき」という救援・救助に関するこれらの言葉はまさにこのタイミングで重要度が高まりました。
この他に注目すべきキーワードは「綿陽」と「聖火リレー」です。「綿陽」とは四川省にある綿陽市という地名です。今回の四川地震の中でも大きな被害を受けた街であり、綿陽の被害状況がよくニュースに出てきました。
「聖火リレー」は一見、今回の四川地震とは何の関係もなさそうですが、実は四川地震の数ヶ月後には北京オリンピックが迫っていました。そのために聖火リレーを延期すべきだという意見や聖火リレーそのものを今年は自制すべきだという意見がニュースで話題になったものです。

四川地震の発災後の1ヶ月間をテキストマイニングする

さらに期間を1ヶ月間に伸ばして四川地震についてテキストマイニングをしてみたところ、「自衛隊」「パンダ」「ダム」「湖」というキーワードが重要なキーワードとして抽出されました。
「自衛隊」というキーワードは日本の自衛隊が四川へと救助派遣されて、その迅速な行動が中国からも賞賛され、それが話題になったものです。
「パンダ」というキーワードは四川地震に伴って動物園の柵が壊れてパンダが街中に逃げ出したというものです。さらに地震によって興奮したパンダが人間を襲ったという事例もあったようです。
「ダム」というキーワードはそもそも今回の地震の原因がダム建設によるものではないかという懸念が浮上したためです。実際にダムの建設が地震の発生に影響があるのかについては諸説あり、因果関係はよくわかっていません。
「湖」というキーワードは四川地震で湖が決壊したというデマが広がって混乱したニュースが注目されたというものです。
以上、四川地震について2,000を超えるニュース記事をテキストマイニングを通して解析し、時系列的に重要なキーワードを抽出しました。今回大量なテキスト記事から重要なキーワードを抽出するにあたっても、トレンドリーダーというテキストマイニングの特許技術を用いて”機械的に”解析していきました。
弊社のテキストマイニングに関する技術やその他ご質問等ある場合には、こちらからお問い合わせください