洪水予報と避難の関係について!避難勧告のタイミング

2018.03.15

大雨が降るとそれに伴って様々な災害が発生します。浸水害、土砂災害などありますが、その中の一つとして洪水があります。大雨によって河川の水位が上昇して堤防を越えることで洪水が発生することがあります。
一度洪水が発生するとその被害は甚大であり、場合によっては洪水によって命を落とす人も出てきます。気象庁ではそんな洪水からの被害を抑えるために洪水予報が発令されます。
今回はそんな洪水予報について、そもそも洪水予報とは何なのか、洪水で危険になるのはどのエリアか、どの洪水予報が発令したらどの避難を行うのか、中小河川の洪水に対してはどう避難すればよいのか、などについて書いていこうと思います。

洪水予報とは何か

そもそも洪水予報とは何なのかひとことで言うと、河川が洪水で氾濫する前に避難行動をする時に参考になる予報であり、気象庁のHPで発表されており、指定河川で洪水の可能性がある河川については、洪水予報が発表されます。
洪水予報は大きく、「避難準備・高齢者等避難開始」「避難勧告」「避難指示(緊急)」の3つに分かれています。洪水の危険性が高まるにつれて、洪水予報の種類も変化していきます。

避難準備・高齢者等避難開始とは何か

避難準備・高齢者等避難開始とはもしかしたら洪水が発生するかもしれないという最初の洪水予報です。今後の雨の降り具合などによっては、洪水が発生するかもしれないので、避難の準備を整える必要があります。
特にその名前にも描かれているように、足腰の弱い高齢者や障害者など避難をするのに時間がかかる人は、このタイミングで避難をすることが推奨されています。大雨の中での避難や、夜間の避難を高齢者が行うのはそう簡単ではありません。そのために避難準備・高齢者等避難開始が発令された段階で洪水からの避難を開始する必要があります。

避難勧告とは何か

避難勧告とは速やかに避難場所へと避難することを促すための洪水予報です。避難準備・高齢者等避難開始よりも更に洪水になる可能性が高まった際に発令されます。高齢者に限らず洪水によって被害を受ける可能性にある人は避難をする必要があります。
また、場合によっては避難場所に行くために外出することで逆に危険性が高まる場合もあるかと思います。その場合には避難場所ではなくて近くの頑丈な建物に避難をしたり、自宅の二階など比較的に高い場所へと避難したりする方が安全なこともあります。

避難指示(緊急)とは何か

避難指示(緊急)とは、避難勧告よりも更に洪水が発生する可能性が高まった際に発令されます。避難勧告が出ても避難しなかった人は、緊急に避難場所へと避難する必要があります。
ただし、避難勧告と同様に外出することで逆に身を危険にさらす可能性がある場合には、近くの頑丈な建物に避難をしたり、自宅の二階など比較的に高い場所へと避難したりする方が安全なこともあります。

参照記事
洪水から適切に避難するために事前にすべきこと・したこと

洪水で危険になるのはどのエリアなのか

そもそも洪水によって危険なエリアはある程度絞り込むことができます。洪水している河川と同じ市町村であっても、その河川の近くに家がなければ危険ではありません。ただし、ただ距離だけで危険エリアを特定することはできず、標高が低くて浸水深が深くないか、地下空間にいないか、などによって危険度合いは変わってきます。

(河川において避難勧告等の対象となる区域:内閣府HPより引用)
詳しくは洪水ハザードマップを見て、立ち退き避難で避難場所等に行く必要があるのか、それとも屋内で安全確保をすれば良いのか、などを見分ける必要があります。
洪水の場合では特に、山間部で川の流れの速い中小河川で川岸が削られるなどして家が押し流されたり、浸水の深さが深く、最上階の床の高さまで浸水したりする場合には、命の危険が及ぶ恐れがあるので、特に注意をする必要があります。

参照記事
氾濫危険水位、避難判断水位、氾濫注意水位、水防団待機水位とは?

どの洪水予報が発令したらどの避難を行うのか

洪水予報は川の水位がどれだけ上昇したかによって、段階的に変わっていきます。具体的には、氾濫注意情報→氾濫警戒情報→氾濫危険情報→氾濫発生情報の順番で変わっていきます。
「氾濫注意情報」はまだ可能性は低いものの、場合によっては洪水が発生する可能性があるので、氾濫の発生に対する注意を呼びかけている段階です。
「氾濫警戒情報」はさらに河川の水位が上昇した場合に発令されますが、洪水に対して避難準備を行う必要があります。特に高齢者などは避難する必要があり、「避難準備・高齢者等避難開始」の目安になります。
「氾濫危険情報」はいつ川が氾濫してもおかしくない状態です。そのために高齢者等に限らず避難が求められます。「避難勧告」の目安となります。
「氾濫発生情報」はすでに決壊や越水が発生した場合などに発令されます。そのために立ち退き避難で避難場所へと向かったり、場合によっては自宅内の安全な場所へと避難したりする必要があります。

中小河川の洪水について

これまでは指定河川についての洪水予報と避難について見てきました。しかし、これまでの情報はあくまで“指定河川”についてのことであり、中小河川の場合には事情が異なります。
中小河川は指定河川と違い、雨による水位の上昇が急であるケースがあります。どの中小河川なのかによっても異なるので一概には言えませんが、短時間大雨が降ると、中小河川では急に水位が上昇して洪水が発生する可能性があります。
そのために、中小河川における避難については、水位計、監視カメラ画像などの現地情報に加えて、流域雨量指数の予測値などの水位上昇の見込みが判断できる予報値も参考にする必要があります。
以上、そもそも洪水予報とは何なのか、洪水で危険になるのはどのエリアか、どの洪水予報が発令したらどの避難を行うのか、中小河川の洪水に対してはどう避難すればよいのか、などについて見てきました。
洪水からの被害を小さくするための手段として、気象庁から提供されているデータをうまく活用することは有効な手段であると言えるでしょう。

参照記事
避難勧告と避難指示とは?その違いとガイドラインについて

参考サイト▪︎気象庁「指定河川洪水予報」