ローリングストック法とは?新しい非常食の考え方

2018.05.17

大きな災害が発生した際には、スーパーやコンビニも被災して食料や水を売ることができなくなることがあります。被災地を支援しようと日本全国から支援物資が届くこともありますが、実際に被災者の手にその食料や水が届くのは、発災からしばらくしてからです。
そのために、普段の生活の中から災害が発生した際に備えて、非常食を準備しておく必要があります。非常食というとカンパンや缶詰などといったものを連想される方も多いかと思いますが、最近になって「ローリングストック法」という新しい非常食の考え方が普及しています。
今回はそんなローリングストック法について、既存の非常食の問題点、ローリングストック法とは何か、などについて書いていこうと思います。

既存の非常食の問題点

そもそも非常食とは何かを改めて考え直したいと思います。非常食とはご存知の通り、災害などの非常事態で通常の食料を手に入れることが困難になった場合に備えて事前に準備しておく食料のことです。
非常食として有名なものに、ペットボトル詰めの飲料水、レトルト食品、インスタント食品、アルファ化米、乾パン、缶詰などの保存性に優れており、かつ電気、ガス、水道のライフラインがたとえ止まったとしても食べることができて保存が効くものが非常食として使われます。
少し前までは非常食は美味しくないがとりあえず食べれるものが使用されることが多かったのですが、最近では非常食の美味しさも向上しています。

そんな非常食ですが、既存の非常食の問題点としていくつかあげることができます。1つ目の問題は、いくら非常食で賞味期限が長いとは言っても非常食は食品であり、どこかのタイミングで食べることができなくなってしまいます。
そのためにどこかのタイミングで古い非常食を新しい非常食に総入れ替えをしなければいけません。非常食は何年も持つものが多いので、賞味期限については見落としがちですが、いざ災害になったら食べられない非常食が大量に出てきたという問題を避けるためにも、定期的に非常食の確認をする必要があります。
2つ目の問題は、非常食はスペースを大きく取ることです。一軒家などに住んでいる場合には良いのですが、都内の小さなアパートなどで非常食を何日分も保管しておくと、それだけでスペースをとってしまいます。
3つ目の問題は、災害時には普段と違うものを食べる必要があるということです。非常食として利用されている食料の中には、普段食べてこないようなものも含まれているので、災害時には特別な食べ物を食べる必要が出てきてしまいます。
このような問題を解決する一つの方法として、ローリングストック法という非常食の新しい考え方が広がりつつあります。

参照記事
災害食とは?災害時の食料で必要になる備蓄品を準備する

ローリングストック法とは何か

そもそもローリングストック法とは何かをひとことで言うと、普段の生活の中から少し多めに食材や水などを買っておき、使った分だけ買い足していき、古いものから消費していくという方法です。
このようにローリングストック法は日常生活で消費する食料を非常食に取り組むというものであり、消費しながら備蓄するという考えになります。
普段の生活で消費する食料を一定量に保ちながら、消費と購入を繰り返すことで、備蓄品の鮮度を保ちながらもいざという時にも日常生活に近い食生活を送ることができます。

災害時にも普段から食べているものが食卓に並ぶことになるので、普段食べ慣れていない非常食を食べるよりも安心して食事をすることができますし、非常食のために無駄にスペースを取る必要もありません。
非常食では何年間も賞味期限があるような長期間の保存が効くものがメインだったのですが、そのために使える食料も限られていました。しかし。ローリングストック法では使える食料も増えるので、非常食のバラエティも豊かにすることができます。
同じものを食べ続けると栄養に偏りが出ますし、食べる側としてもどうしても飽きてきます。そのため、非常食の備蓄の段階である程度の選択肢に考慮する必要があるのです。
以上、ローリングストック法について、既存の非常食の問題点、ローリングストック法とは何か、などについて見てきました。災害時の食料管理は重要な問題であり、ローリングストック法はそんな問題を解決する一つの方法として注目されています。

参照記事
アルファ化米(アルファ米)とは?美味しい非常食の作り方

参考サイト▪︎内閣府「できることから始めよう!」