融雪期に備えた防災対策をする上でのポイントについて
災害はいつ発生するのか予測することはなかなかできませんが、災害が発生する可能性が高い時期は存在します。その中の一つが冬と春の間の融雪期です。
融雪期には気温上昇に伴う雪崩や落雪、融雪による河川の氾濫および土砂災害などが発生する可能性が高まります。
今回はそんな融雪期に備えた防災対策をする上でのポイントについて、内閣府の「融雪出水期における防災体制の強化について」という通達を参考にしながら書いていこうと思います。
気象防災情報の収集徹底
融雪期には、平時よりも雪害が発生する可能性が高まるために、雪崩注意報、融雪注意報などの気象防災情報に気をつける必要があります。気温上昇による雪崩や、出水による河川の氾濫や土砂災害の可能性も高まるために、災害が発生する可能性がないかの情報収集を徹底する必要があります。
警戒避難体制の強化
災害が発生する恐れのある地域における危険箇所、避難路、緊急避難場所などについて、住民にしっかりと伝達することによって、災害が発生しやすい時期により警戒避難体制を強化することも重要です。
危険箇所の巡視・点検
雪崩、河川の氾濫、土砂災害などの災害について、災害が発生する可能性のある危険箇所について、事前の災害対策がしっかりと行われているのかなどについて巡視・点検を徹底しておく必要があります。
要配慮者への配慮
雪崩、河川の氾濫、土砂災害などの災害が発生する危険性が高まった場合に高齢者などの要配慮者を迅速に避難させることができるように、事前から対策を行っておく必要があります。
災害時要配慮者については早めの避難が原則であり、空振りを恐れずに避難行動を行うことが重要です。
災害時の対応準備
災害が発生した際には大量の業務が発生することから、事前に業務継続計画(BCP)を策定しておくなどして、優先順位や役割分担を明確にしておく必要があります。
また、事前に関係機関との間で顔の見える関係を作るなどしておくことで、いざ災害が発生した際に迅速な災害対応を行うことができます。
以上、簡単ではありますが融雪期に備えた防災対策をする上でのポイントについて見てきました。融雪期には災害が発生しやすいために事前の災害対策がより一層必要になります。
参考サイト▪︎内閣府「融雪出水期における防災体制の強化について」