宏観異常現象とは?動物の行動等から地震を予知する
大きな災害が発生した後に、どういえば前日から動物の様子がおかしかったという話を聞いたり、地鳴りがしていた気がしたという話を聞いたりしたことが、誰しも一度はあるのではないでしょうか。
東日本大震災が発生する数日前に、大量のイルカが座礁して打ち上げられたのですが、これは地震の前触れなのではないかというニュースを2chの掲示板で私もたまたま見たことがあります。その時はまさかそんな訳ないだろうと思っていたのですが、数日後に東日本大震災が発生して、とても驚いた記憶があります。
科学的な根拠はなく、オカルトのようなところもあるのですが、そんな地震の前兆現象のことを「宏観異常現象」といいます。
今回はそんな宏観異常現象について、そもそも宏観異常現象とは何か、どんな現象が宏観異常現象なのか、などについて書いていこうと思います。繰り返しますが、何か根拠がある話でもないので、話半分くらいで聞いていただければと思います。
宏観異常現象とは何か
宏観異常現象とは何かをひとことで言うと、地震の前触れになるような前兆現象の総称です。毎年のように日本は地震によって被害がもたらされ、過去にも多くの人が地震を予知しようと研究を重ねてきました。
しかし、研究を重ねても地震を予知することはできず、地震は予知することができないということが通念になっています。しかし一方で、昔から地震の少し前に動物の様子がおかしかったり、地鳴りや地下水に異常があったり、空の様子がおかしかったり、などという意見が多く存在しています。
ことわざや民間伝承、迷信などの形でも地震の宏観異常現象のようなものは多くあり、「地震の前にはナマズが騒ぐ」ということは誰もが一度は聞いたことがあるかと思います。
宏観異常現象はなかなか再現性がなく、定量的に評価することも難しいので、オカルトとみなされることも多く、いたずらに住民を不安にさせてしまうという負の側面も存在しています。
ただし、過去の災害で宏観異常現象によって人の命が救われたこともあり、データが古く信憑性は分かりませんが1975年に中国で発生した海城地震では、宏観異常現象から地震を予測し、事前に住民を避難させることができたと言われています。
どんな現象が宏観異常現象なのか
宏観異常現象にはどんな現象があるのかについてはいろんな意見がありますが、よく聞くものとして動物に関する宏観異常現象があります。犬が遠吠えをする、鳥が夜中に鳴き騒ぐ、異常な数の鳥が一斉に見られる、魚の漁獲量が変化するなどが有名です。
電磁波による宏観異常現象もあるのではないかと一部では言われており、テレビが写りにくくなったり、ラジオにノイズが入ったりすることがあるようです。
気象に関する宏観異常現象では、朝焼けや夕焼けが強くなって空が焼けたように赤くなったり、水の水位がいつもとは変わったり、地鳴りが聞こえたりするなどがあるようです。
以上、宏観異常現象について、そもそも宏観異常現象とは何か、どんな現象が宏観異常現象なのか、などについて見てきました。
宏観異常現象は科学的な根拠があるわけではないので、この現象が見られたらすぐにでも避難しなければならないというわけでは決してありませんが、全く無関係と断言するのも難しいのではないかと個人的には思います。
参考サイト▪︎気象庁「地震予知について」