斜面崩壊(がけ崩れ)とは?そのメカニズムと対策について

2018.05.25

ひとことに災害といっても地震、津波、台風など多種多様な災害があります。そんな数ある災害の中に土砂災害があります。土砂災害とは大雨や地震などによって山の斜面が下方へと移動することですが、日本では今まで土砂災害によって多くの被害を受けてきました。
最近では2014年に広島で発生した土砂災害が大きな注目を集めましたが、国土の大部分が山地である日本は地理的に土砂災害が発生しやすいとも言えます。
そんな土砂災害もさらに、斜面崩壊、地すべり、土石流など、いくつかの種類に分かれるのですが、その中でも斜面崩壊(がけ崩れ)は斜面が崩れる速度が速いことで知られています。
今回はそんな斜面崩壊について、そもそも斜面崩壊(がけ崩れ)とは何か、斜面崩壊のメカニズム、斜面崩壊の対策、などについて書いていこうと思います。

斜面崩壊(がけ崩れ)とは何か

そもそも斜面崩壊とは何かについてひとことで言うと、集中豪雨や地震などで山の斜面が不安定になって崩壊して崩れ落ちる現象のことです。斜面崩壊は「がけ崩れ」や「土砂崩れ」などと呼ばれることもあります。
似たような土砂災害に「地すべり」というものもありますが、地すべりは崩壊する山の斜面の勾配や速度は緩やかである一方で規模が大きいですが、斜面崩壊は勾配や速度が急で局所的に発生することが多いです。

斜面崩壊が発生する可能性のあるエリアは日本全国にあり、特に台風や大雨が迫っている時には斜面崩壊が発生する可能性も高まるので注意を払う必要があります。
斜面崩壊と聞くとどこか速度がゆっくりとしていて、走れば逃げ切れるのではないかというイメージを持つ人も多いかもしれませんが、斜面崩壊は土砂の移動速度がとても速く、人間が走って逃げられるようなものではないので、早めの避難が必要になります。

斜面崩壊のメカニズム

このように斜面崩壊は仮に発生してしまうと人や建物に被害をもたらす可能性があるのですが、斜面崩壊が発生する要因はいくつかあげることができます。
台風や集中豪雨が発生して山の斜面が崩れることもありますし、山の斜面の地質構成が風化することで崩れることもあります。他にも斜面に生えている植物の状況変化や地震による揺れの影響で斜面が崩れるなど、斜面崩壊が発生する要因はいくつも考えられます。

参照記事
土砂災害とは?斜面崩壊(崖崩れ)、地すべり、土石流などの災害

斜面崩壊の対策

斜面崩壊が発生する可能性があるエリアは日本全国のいたるところにあるので、その全てにハード防災対策を行うことは難しいので、ソフト防災の面から斜面崩壊の対策を見ていこうと思います。
まず斜面崩壊が発生する可能性のあるエリアについては「土砂災害危険箇所」「土砂災害警戒区域」などで指定されています。まずは該当エリアが土砂災害の危険エリアに指定されているのかを確認します。
次に大雨が降るなどして斜面崩壊が発生する可能性が高まると、気象庁では過去の災害のデータなどから土砂災害が発生するかどうかを「土砂災害警戒判定メッシュ情報」という形にてリアルタイムで公表しています。土砂災害警戒判定メッシュ情報は色によって視覚的に危険エリアがわかるようになっています。

これらの情報を参考にすることで、該当エリアで斜面崩壊が発生する可能性があるのかどうかを判断することができますが、いずれにしても「土砂災害危険箇所」「土砂災害警戒区域」に住んでいて、かつそのエリアで大雨が降ることが予測される場合には、早めに避難をしておくことに越したことはありません。
以上、斜面崩壊について、そもそも斜面崩壊(がけ崩れ)とは何か、斜面崩壊のメカニズム、斜面崩壊の対策、などについて見てきました。
斜面崩壊は発生すると場合によっては人や建物に大きな被害をもたらし、かつ速度が早いために逃げ切ることが難しいです。そのために、土砂災害が発生する可能性のあるエリアについては早め早めの行動が重要になってきます。

参照記事
土砂災害防止法とは?その概要と解説について

参考サイト▪︎気象庁「土砂災害」