椋平虹とは?虹で地震を予測することができるのか
災害に関する言葉に「宏観異常現象」と呼ばれるものがあります。これは地震の前触れになるような前兆現象の総称であり、地震雲が出現したら地震が発生する、地震の前にはナマズが騒ぐ、などというフレーズは誰もが聞いたことがあるのではないでしょうか。
一般的に現在の科学技術では地震を予知することは不可能であるとされており、宏観異常現象はオカルトのようなものと見なされています。
今回お話をする「椋平虹」も地震を虹で予知した人の話なのですが、宏観異常現象のオカルト的な話ですので、嘘か本当か分からないけどそんなこともあったのかくらいの感覚で読んでいいただければと思います。
椋平虹とは何か
そもそも椋平虹とは何かをひとことで言うと、虹によって地震を予知して警告をしていたある青年の話です。
1930年11月25日に京都大学に「明日の朝4時に伊豆で地震がある」という内容の電報が打たれました。この電報を打ったのは椋平廣吉と言う人物であり、実際に翌日の11月26日4時に伊豆で北伊豆地震が発生して死者及び行方不明者272名、負傷者572名、全壊2165戸、半壊5516戸の大災害になりました。
この地震の予知とも思える現象に日本中が驚愕しました。この地震を予知したとされる椋平廣吉の主張によれば、10年を越える観察の結果、天橋立のある宮津湾に架かる虹から地震が予知できることがわかったということでした。
その後も椋平廣吉は次々と地震を予知していき、その的中率は86%であったとされています。そして、その名は世界へと届くことになり、アルバート・アインシュタインやトーマス・エジソンも大きな興味を持ち椋平廣吉に手紙を渡したとされています。
とてもインチキくさい話であり、もしかしたら何かトリックがあるのかもしれませんし、かなり昔のことなので本当なのか嘘なのか分かりませんが、椋平虹は日本のみならず世界を驚かせました。
当たり前ですが椋平虹は化学的に証明されていませんし、地震の予知は今の化学ではできないものとされているので、こんな話もあるのかくらいで読んでいただければと思います。
参考サイト▪︎気象庁「地震予知について」