警察災害派遣隊とは?災害対応で派遣される警察部隊

2018.05.18

大きな災害が発生した場合には、被災した都道府県や市町村だけでは災害対応を行うことができないので、他の地方自治体や国から応援部隊が派遣されて災害対応を行うことがあります。
国から被災地に派遣される部隊としては、自衛隊、緊急消防援助隊、TEC-FORCEなどがありますが、警察庁から派遣される部隊として「警察災害派遣隊」があります。
今回はそんな警察災害派遣隊について、そもそも警察災害派遣隊とは何か、警察災害派遣隊の組織構成、などについて書いて行こうと思います。

警察災害派遣隊とは何か

そもそも警察災害派遣隊とは何かについてひとことで言うと、大規模な災害が発生した際に全国の警察から被災地に派遣され、災害対応を行うための警察部隊のことです。
この警察災害派遣隊は東日本大震災がきっかけで設立された部隊であり、比較的最近できた組織です。東日本大震災以前からも警察では「広域緊急援助隊」や「機動警察通信隊」を活用して災害対応を行なっていました。しかし、より災害対応の体制を強化するために警察災害派遣隊が設立するに至りました。

警察災害派遣隊は各都道府県の警察官などから選出され、被災地の警察本部の元で災害対応を行います。
警察災害派遣隊の主な活動内容としては、情報の収集及び連絡、避難誘導、救出救助、検視・死体見分・遺体の引き渡し、緊急交通路の確保、行方不明者の捜索、治安の維持、被災者等への情報伝達、被災地における必要な通信の確保などが挙げられます。

参照記事
広域緊急援助隊とは?その組織構成と過去の災害対応実績について

警察災害派遣隊の組織構成

警察災害派遣隊の組織構成は大きく即応部隊と一般部隊の2つに分かれます。

警察災害派遣隊の組織構成①:即応部隊

警察災害派遣隊の組織構成の一つ目は即応部隊です。即応部隊は災害が発生するとすぐに被災地に派遣されて災害対応を行います。
即応部隊はその中でも役割に応じていくつかの部隊に分かれており、広域緊急援助隊は避難誘導や救出・交通の確保・遺体の検視等を行い、広域警察航空隊は航空機による状況の把握や被災者の救出を行います。
機動警察通信隊は通信の確保を行い、緊急災害警備隊は被災者の救出や避難所の警備等を行います。このように即応部隊は4 つの部隊から構成されており、それぞれが災害対応で重要な役割を担っています。

警察災害派遣隊の組織構成②:一般部隊

警察災害派遣隊の組織構成の二つ目は一般部隊です。災害発生から一定期間経過後に、被災地警察等の機能を補完・復旧するために 捜索、警戒などの警察活動を長期間にわたり実施することを目的としています。
即応部隊と同じように一般部隊もいくつかの部隊に分かれています。まず支援対策部隊は、一般部隊を構成する他の部隊に先行して被災地などで警察災害や派遣隊が円滑に活動できるよう宿泊所の手配等の活動を実施します。
犠牲者の身元確認を行う身元確認支援部隊や、特別警備部隊、特別生活安全部隊、特別交通部隊、特別自動車警ら部隊、特別機動捜査部隊といったような8つの部隊に分かれています。
以上、警察災害派遣隊について、そもそも警察災害派遣隊とは何か、警察災害派遣隊の組織構成、などについて見てきました。警察災害派遣隊は災害時に被災者の救出や避難誘導といた重要な役割を担っており、今後もその活躍が期待されています。

参照記事
ドラゴンハイパー・コマンドユニットとは?消防庁の特殊部隊

参考サイト▪︎警察庁「防災計画・災害対策」