表面雨量指数とは?大雨警報(浸水害)の危険度分布の元になる指標

2018.03.10

大雨が降ると様々な災害が発生する可能性がありますが、その中の一つに浸水害があります。洪水や土砂災害に比べると浸水害によって人命が危険になる可能性は低いですが、それでも浸水害によって命を落とす人もいますし、資産が水に浸って経済的な損失を負う人も多くいます。
そんな浸水害については、気象庁がその危険度を事前に知らせるために「大雨警報(浸水害)の危険度分布」というものを公表しています。これは大雨が降った際に浸水害になる可能性のある場所を地図上で黄色、赤色、紫色で視覚的にわかりやすいように表したものです。
大雨警報(浸水害)の危険度分布については、まだ気象庁からの情報提供が始まったばかりではあるのですが、この危険度分布を算出する元になる指標として表面雨量指数というものがあります。
今回はその表面雨量指数について、そもそも表面雨量指数とは何か、大雨警報(浸水害)の危険度分布とは何か、浸水害で注意すべきことは何か、などについて書いていこうと思います。

表面雨量指数とは何か

そもそも表面雨量指数とは何かをひとことで言うと、雨が地中に浸み込まずに地表面に溜まる量のことを言います。もう少し詳しく説明すると、表面雨量指数とは短時間強雨による浸水リスクの高まりを把握するための指標です。
表面雨量指数では降った雨が地表面にどれだけ溜まっているかを、地面の状況や地質、地形勾配などを配慮しながら計算することで、浸水リスクを数字によって表すことを可能にしています。
都市部と非都市部では水の浸み込みやすさが異なります。都市部ではアスファルトで覆われていたりする関係で水はけが非都市部よりも悪い傾向にあります。表面雨量指数ではタンク流出量というものを元に、表面雨量指数=タンク流出量×地形補正係数で算出されるのですが、都市部と非都市部ではこのタンク流出量に違いが出てきます。
このように表面雨量指数は地域の特性に応じて浸水害が発生するリスクを算出するための有効な指標として機能しているのです。

参照記事
土壌雨量指数とは?土砂災害警戒判定メッシュ情報の判定基準となる指数

大雨警報(浸水害)の危険度分布とは何か

大雨警報(浸水害)の危険度分布とはひとことで言うと、大雨が降った際に浸水害が発生する可能性を1時間先まで地図上に色分けして視覚的に分かりやすく表現したものです。
気象庁のHPで確認することができるのですが、黄色→赤色→紫色と浸水害が発生する可能性が高まるにつれて色が濃くなっていきます。

(大雨警報(浸水害)の危険度分布:気象庁HPより引用)

浸水害で注意すべきことは何か

浸水害で特に注意すべきエリアとして「周囲より低いエリア」と「体積が小さいエリア」の2つがあげられます。周囲より低いエリアというのは、その名前の通り標高が他のエリアよりも低い窪地などを指します。
当たり前ですが水は低いところに上がれていくので、周囲より標高が低いエリアは浸水害になる可能性が高いです。体積が小さいエリアとは、道路のアンダーパスや住宅の地下室などです。これらの場所は体積が小さいので、水が一度浸水してくると、一気に溢れかえって人命に危険をもたらす可能性があります。
以上、そもそも表面雨量指数とは何か、大雨警報(浸水害)の危険度分布とは何か、浸水害で注意すべきことは何か、などについて見てきました。表面雨量指数は浸水害の予測をするにあたって有効な指標です。
大雨の際に自分の住んでいるエリアで浸水害が発生するのかどうか、大雨が降って危険だなと感じた際には、気象庁のHPで大雨警報(浸水害)の危険度分布を定期的にチェックすると良いでしょう。

参照記事
流域雨量指数とは?洪水警報の危険度分布を算出する指標

参考サイト▪︎気象庁「表面雨量指数」