二次災害とは何か?その意味と対策について

2018.04.21

大きな災害が発生した際には残念なことですが多くの人が亡くなったり負傷したりすることがあります。災害そのものによって死傷者が発生することもありますが、中には災害そのものではなく、災害からしばらくして間接的に死傷者が発生することもあります。大きな災害が起きると被災地は文字通り滅茶苦茶になり、普段だったら正常に機能していたものが、機能しなくなったりします。それに伴い災害から間接的に被害を受けることがありますが、これを「二次災害」と言います。
今回はそんな二次災害について、そもそも二次災害とは何か、二次災害の対策として何ができるのか、などについて書いていこうと思います。

二次災害とは何か

そもそも二次災害とは何かをひとことで言うと、災害が起こった際にそれに派生して起こる災害のことです。災害が発生すると被災地には危険エリアが多く発生してしまい、そこから災害後に被害が更に拡大することがあります。
どこからどこまでが災害(一次災害)で、そこからが二次災害なのかその定義には微妙なところもありますが、二次災害としては下記のようなものがあげられることが多いです。

二次災害の具体例

・洪水が発生した後に冠水することで感電
・洪水が発生した後に感染症が蔓延すること
・地震が発生した後に火災が発生すること
・地震が発生した後に建物が不安定になり捜索隊員が下敷きになること

この他にも二次災害は数多くあり、全てをあげていくことはできませんが、いずれにしても二次災害による犠牲は大きな災害が発生した後にはどうしても発生してしまうことが多いです。そのために、事前に災害が発生したら二次災害が発生しないように対策をしておくことが重要になります。

二次災害の防止対策について

災害が発生した後に、災害の拡大を防止し、施設の被害状況の把握や応急復旧の活動を行うためには、あらかじめ二次災害を防止するための対策をしておく必要があります。二次災害を防止するための具体的な対策としては下記のようなものが考えられます。
まずよくある二次災害として、建物による二次災害があるのですが、建物や構造物が崩壊することによる二次災害の対策としては、どの建物や構造物が危険なのかを誰でもすぐに判断できるようにすることがあります。
建物が危険かどうかを判別できるようにするための方法としては、応急危険度判定があります。これは被災地の建物に赤色、黄色、緑色の3色の張り紙を危険度に応じて貼っていき、その近くを通行したり作業する人が危険かどうかを判別したりできるようにします。

(建物建築物応急危険度判定:岩手県HPより引用)
ただし、全ての建物に応急危険度判定をするのにはどうしても人手と時間がかかってしまいます。そのために、自治体は他の自治体から応援人員を受け入れて対応してもらうなどの受援計画を事前に立てておく必要があります。
水害や土砂災害についても二次災害が発生しないように対策をしておく必要があります。地震や台風などによって、水害が付属的に発生しないか点検を行い、土砂災害が発生する可能性のある場所については、住民に伝えるなどの対策が考えられます。
危険物を取り扱っている施設での二次災害の対策の必要です。爆発物や有害物質を取り扱っている施設については、災害によって二次災害が発生しないように緊急点検をするなどの対策が考えられます。
この他にも河川施設における二次災害の対策や、電気やガスなどのライフライン施設において二次災害の対策なども事前に検討しておくことが必要であると言えます。
災害は一度発生するとそれに伴っていくつもの二次災害が発生する可能性があります。被害を少しでも小さく抑えるためにも、事前に防災対策をしておく必要があります。

参照記事
防災まち歩きとは?そのやり方と防災まち歩きマップ作成方法

二次災害の被害を防ぐために必要な防災情報

災害が発生すると時に二次災害がそれに付随して発生し、複合化することによって被害が大きくなることがあります。この二次災害を防ぐためには、下記のような防災情報が重要になってきます。

ハザードマップによる二次災害の被害想定

ハザードマップなどによって、事前に木造密集地、危険物保管施設、延焼危険地区、崖崩れ危険地域、などの二次災害が発生する可能性がある場所を特定することができます。
災害発生時にはこれらの場所の警戒を強めることによって、二次災害による被害をできるだけ小さく抑えることができるかもしれません。

災害発生後の適切な情報収集

二次災害による被害を防ぐためには、そもそも最初の災害に関する情報を正確かつ迅速に集めることが重要になってきます。最初の災害に関して情報を収集するための手段を確保しておく必要があります。

状況判断による応急対応

避難呼びかけ、地域防災無線、広報車、サイレンなどで地域住民に災害に関する情報を提供することも重要です。誤報やデマにも注意を払いながら、住民を安全に避難する方法を検討する必要があります。
以上、簡単ではありますが、二次災害の被害を防ぐために必要な防災情報についてどのようなものがあるのか見てきました。
大きな災害には決まって二次災害が発生するものであり、全体の被害をできるだけ小さく抑えるためには災害情報を的確に把握することが重要になります。

参照記事
二次災害とは何か?その意味と対策について

参考サイト▪︎総務省消防庁「災害事例等の調査結果」▪︎技術士会防災支援委員会WG防災Q&A