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被災者が生活再建するための4つの段階について

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災害が発生すると被災者はそれまで送っていた日常の生活からは離れて、被災者としての生活を送ることになります。もしかしたら地震で家が壊れ、自分が今までに育った街が跡形もなく消え、知り合いの中には亡くなった人も出てくるかも知れません。

思いがけずに災害に巻き込まれて被災者になりますが、被災者もどこかのタイミングで一般人へと社会的には戻って行きます。そんな被災者の生活が再建されていくまでには「失見当」「被災地社会の成立」「災害ユートピア」「現実への帰還」の4つの段階があると言われています。

今回はそんな被災者の生活再建の4つの段階について、そもそも生活再建の4つの段階とは何か、失見当とは何か、被災地社会の成立とは何か、災害ユートピアとは何か、現実への帰還とは何か、について書いていこうと思います。

被災者の生活再建の4つの段階とは何か

そもそも被災者の生活再建の4つの段階とは何かをひとことで言うと、震災によってショックを受けた被災者が生活再建を行っていくにあって経験する4つの段階のことです。

被災すると被災した翌日から何事もなかったかのように振る舞うことは当然できず、ある程度において元の生活が戻るまでにはいくつかの段階を経ることが一般的です。

被災者は人それぞれ精神状態が当然異なるので、一概には言えない部分もあるのですが、人間全体の傾向として見た場合には、被災者は大きく4つの段階を経験し、一つずつ進んでいくことによって生活を立て直していくと言われています。

生活再建の第1段階:失見当

被災者が最初に経験するのは「失見当」と言われる段階です。失見当とはもともとは医学用語なのですが災害用語としての意味は、被災によって大きなショックを受けて、客観的に何が起きているのか判断するのが難しく、呆然としてしまうことです。

被災者を支援したり、または自分が被災者となったりした場合に、被災した直後で呆然としている人を見かけるかも知れませんが、これは多くの人が経験するものであり、しょうがないとも言えます。

災害が発生してから10時間くらいはこの「失見当」の状態になることが一般的には多いです。

生活再建の第2段階:被災地社会の成立

失見当の次の段階が「被災地社会の成立」という段階です。この段階になると次第に客観的に自分のことを見られるようになってきます。自分は被災してどれくらいの被害を受けたのか把握するようになます。

この段階で改めて自分は被災したのだと認識します。災害が発生してから10時間〜100時間くらいはこの「被災地社会の成立」の状態になることが一般的には多いです。

参照記事
被災地の地域コミュニティ復興における再建過程について

生活再建の第3段階:災害ユートピア

被災地社会の成立の次の段階が「災害ユートピア」と呼ばれる段階です。災害ユートピアの段階では、災害で混乱した状況であってもなんとかみんなでこの局面を乗り越えようと協力し合います。

避難所では炊き出しをしたり、支援物資をみんなで共有したりしながら被災者は生活します。日本全体でも被災地を応援するムードになり、社会的な地位なども関係なくみんなでこの困難な状況を乗り越えようとします。

災害とユートピアという相反するような言葉の組み合わせですが、ユートピアとは誰もが穏やかに共存できる理想郷という意味です。被災者や関係者同士で連帯感も生まれることから、災害ユートピアという言葉が使われています。

災害が発生してから100時間〜1000時間くらい(被災後3日目くらい〜被災後2ヶ月くらい)はこの「災害ユートピア」の状態になることが一般的には多いです。

生活再建の第4段階:現実への帰還

被災者の生活再建における最後の段階が「現実への帰還」です。道路や下水道などのライフラインも回復していき、避難所から自宅へ戻って生活を始める人も出てきます。

少しずつみんなが日常生活に戻って行き、被災者から市民になる段階です。災害ユートピアの雰囲気もなくなり、社会的には日常へと戻って行きます。

災害が発生してから1000時間(被災後2ヶ月くらい)以降は、この「現実への帰還」の状態になることが一般的には多いです。

以上、被災者の生活再建の4つの段階について、そもそも生活再建の4つの段階とは何か、失見当とは何か、被災地社会の成立とは何か、災害ユートピアとは何か、現実への帰還とは何か、について見てきました。

精神的に何を感じてどう行動するのかは当然個人差はあるのですが、一つの社会全体の目安として、このような流れで被災者は生活再建をしていくことが多いという目安になります。

参照記事
被災者生活再建支援法とはどのような制度なのか
もっと詳しく知る(参考サイト)
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更新日 : 2018年5月8日
カテゴリー : 災害対応