行政が災害時に情報収集を行う3つの目的について

行政が災害時に情報収集を行う3つの目的 災害時に行政が情報収集をする必要がある目的は主に下記の3つに集約されるんではないかと言われています。

災害時に情報収集を行う3つの目的

①現状分析および今後の対応方針を策定するための資料 ②二次災害を防止するための検討資料 ③被災者の生活再建・被災地復興のための資料
災害対策基本法の中では、市町村長はできるだけ速やかに都道府県知事に被災状況の報告を行う義務があります。また、消防組織法では被災後30分以内に火災や災害の報告を行うことおよびその要領が決められています。 災害発生に関する第一報以降、災害対策本部が設置されて、災害救助法では中間報告を行うことが決められており、人的被害や物的被害の他に、救助措置の状況、見通し、救援物資調達、避難場所の開設などに関する判断が求められます。
参照記事
災害対策現地情報連絡員(リエゾン)とは?情報に関する災害派遣

災害時に情報を入手することの困難性

このように災害時に情報を収集することにはいくつもの意味があるのですが、一方で災害時に情報を入手することは時に困難なことがあります。 災害時に情報を入手することが困難になる理由としては、被災によって情報機器が破損したり、情報機器の一斉利用によって通信回線が混乱したり、災害現場が情報共有をする余裕もないくらい混乱してたりすることがあげられます。 このように実際の災害ではなかなか正確な情報を入手することができないので、大切なことは情報が来るのを待つのではなく、自分から情報を取りに行くことであると言われています。 災害情報がないということは被害がないということではなく、災害情報が来ていないということは情報発信することができないくらいひどい状況であるかもしれないという認識を持つことが重要です。 以上、災害時に行政が情報収集を行う3つの目的と災害時に情報入手することの困難性について見てきました。 災害対応は情報戦でもあり、どうすれば正確な情報を迅速に入手できるのかを事前に考えておくことが重要になります。
参照記事
防災情報データの標準化を行うための政府の取り組みについて
もっと詳しく知る(参考サイト)
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