国連国際防災戦略事務局(UNISDR)の国際防災協力

国際連合は防災に関してさまざまな取り組みを行っていますが、その中の一つに国連国際防災戦略事務局(UNISDR)があります。日本はこの中で主導的な役割を果たしており、地球規模でのモニタリング・分析・調整の強化、地域レベル及び国家レベルにおける仙台防災枠組実施への支援、国連加盟国とパートナーとの連携したアクションの促進を目標に取り組んでいます。 2017年の国連総会では「仙台防災枠組 2015-2030 におけるグローバルターゲットのためのグロ ーバル指標及び指標のフォローアップと運用に関する政府間専門家作業 部会(OIEWG)の勧告」が採択されて、今後の防災に関する目標が設定されました。
参照記事
UNISDR(国連国際防災戦略)とは?国連の防災に関する組織

アジア防災閣僚級会議(AMCDRR)の国際防災協力

アジア防災閣僚級会議(AMCDRR)はアジアにおける災害被害を軽減するための取り組みの成果と課題を総括するために2年に一度開催されます。 アジア各国での防災に関する実施状況や推進方針についてもこの会議では議論され、アジア・太平洋各国の防災レベルの向上に寄与しています。

国際復興支援プラットフォーム(IRP)の国際防災協力

国際復興支援プラットフォーム(IRP)は、被災後の円滑な支援を支援するためのネットワークを充実させること、復興に関する教訓や仕組みを開発すること、被災後の復興計画にアドバイスや支援を行うことを目的に活動しています。 この会議には多くの国や国際機関が参加し、災害復興の経験などについて世界各国での情報共有などが行われています。

アジア太平洋経済協力(APEC)の国際防災協力

アジア太平洋経済協力(APEC)の国際防災協力はその名前の通りアジア太平洋経済協力(APEC)の国々が参加する防災に関する会議であり、テーマを設けて各国が議論を行います。

アジア防災センター(ADRC)の国際防災協力

アジア防災センター(ADRC)は阪神淡路大震災を契機に、日本の防災に関する災害教訓を他のアジア諸国に伝えることを目的に活動を行っています。 災害情報の共有、加盟国の人材育成、コミュニティの防災力向上、などを中心に活動を行っており、多くのアジア諸国が参加しています。
参照記事
SATREPSにおける途上国向けの防災技術支援について

二国間国際防災協力

今までは特定の地域全体における防災協力の体制でしたが、国際的な防災協力は二国間でも行われています。 具体的には、内閣府はアメリカのFEMA(米国連邦緊急事態管理局)と協力覚書を結んでおり、定期的な会合が行われています。 この他にも日中間の三カ国においてそれぞれの支援提供・受け入れ能力の向上を目的に、三国間での効果的な支援・受援の方法について議論がされています。 以上、国際防災協力について、国連国際防災戦略事務局(UNISDR)の国際防災協力、アジア防災閣僚級会議(AMCDRR)の国際防災協力、国際復興支援プラットフォーム(IRP)の国際防災協力、アジア太平洋経済協力(APEC)の国際防災協力、アジア防災センター(ADRC)の国際防災協力、二国間国際防災協力、などについて見てきました。 日本は防災に関しては世界の中でもトップレベルの経験・ノウハウ・技術を持っており、世界全体の災害による被害を抑制するためにも、その活躍に期待をされています。
参照記事
ICHARMとは?水害とリスクマネジメントで国際支援するために
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