災害ボランティアセンターとは?その概要と役割について

2018.04.25

東日本大震災では東北地方を中心に被災地では大きな被害を受けましたが、被災地で災害対応や復旧・復興の活動を行うために数十万人のボランティアが日本全国から参加したと言われています。
災害が発生すると日本全国でなんとか被災地を応援したいという人たちが集まって災害ボランティアとして被災地を支援します。ただしボランティアもただ集まるだけではなく、そんなボランティアを取りまとめる機関が必要です。「災害ボランティアセンター」はまさにそのような災害ボランティアの人たちを取りまとめるのに大きく貢献しています。
今回はそんな災害ボランティアセンターについて、そもそも災害ボランティアセンターとは何か、災害ボランティアセンターの役割は何か、などについて書いていこうと思います。

災害ボランティアセンターとは何か

そもそも災害ボランティアセンターとは何かをひとことで言うと、災害ボランティアの活動を円滑に進めるために被災地に設置される拠点のことです。
日本で災害ボランティアが活躍するきっかけとなる災害は1995年の阪神・淡路大震災でした。阪神・淡路大震災では日本全国からボランティアが被災地に駆けつけ「ボランティア元年」とも言われています。
その後は1997年にナホトカ号重油流出事故でも多くのボランティアが参加し、日本でもボランティア活動が一般的になっていきました。しかし、ボランティもただ被災地に駆けつけただけではうまく統制をとることができず、せっかく被災地に駆けつけたのに非効率的な活動しかできません。

そこで災害ボランティアの人たちが円滑かつ効率的に活動を行えるように、調整する機関として災害ボランティアセンターが誕生するに至りました。
災害ボランティアセンターは、被災した地域の社会福祉協議会やボランティア活動に関わっている関係団体などと一緒に業務を行うことが一般的です。また過去に災害ボランティアセンターを運営したことがあり、災害ボランティアセンター運営の知識を有している団体が加わる場合もあります。
災害ボランティアセンターは災害時にのみ臨時的に設立することもありますし、平常時から災害ボランティアセンターが存在しており、平常時には防災訓練や防災の啓蒙活動などを行っている場合もあります。

参照記事
災害ボランティアの安全面や衛生面を確保するための方法

災害ボランティアセンターの役割

災害ボランティアセンターの役割はボランティアで集まった人たちに効率的に活動してもらうことであり、その役割は多岐に渡ります。

災害ボランティアセンターの役割①:被災地でのニーズの把握

災害ボランティアは基本的に被災地が困っている問題を解決することが役目です。そのためにはそもそも何が被災地ではニーズとして存在しているのかを見つける必要があります。
避難所の運営で人手が足りていないのか、被災した家で土砂を片付ける作業に人が足りていないのか、など被災地でのニーズを把握することが災害ボランティアセンターの役割としてまずあげられます。

災害ボランティアセンターの役割②:ボランティアの受け入れ

災害ボランティアセンターの役割の二つ目としてあげられることに、ボランティアの受け入れがあります。災害が発生すると日本全国からボランティアをしたいと言う人が集まりますが、その人たちを受け入れることも重要な役割です。
受け入れたボランティアの人たちに現地の情報を提供し、どの作業にどれくらいの人員が必要なのかなどを調整します。また、ボランティア活動のために必要な備品・機材などがあればそれを準備します。

災害ボランティアセンターの役割③:ボランティア活動の取りまとめ

災害ボランティアセンターでは実施したボランティア活動について記録に取りまとめることも重要な役割としてあります。ボランティアの実績を取りまとめることで、今後の改善などに活かすことができます。
以上、災害ボランティアセンターについて、そもそも災害ボランティアセンターとは何か、災害ボランティアセンターの役割は何か、などについ見てきました。
災害ボランティアセンターは被災地でボランティアを行うにあたって重要な調整機関であり、今後もその活躍が期待されています。

参照記事
災害ボランティアセンターの業務概要について

参考サイト▪︎内閣府「ボランティア関連情報」