日本で行われている防災研修を一挙ご紹介!災害を学ぶならここ

災害や防災について勉強しようと思ったら、その方法は色々とあります。本を読んでも良いでし、ネットで情報をググっても良いですし、防災に関する新聞の記事を読んでいっても良いかもしれません。
しかし、直接防災の専門家を先生として話を聞いて災害や防災について勉強するというのも一つの手です。今回はそんな防災の研修について、日本で行われている防災研修を一挙ご紹介していこうと思います。

内閣府防災スペシャリスト養成研修

日本で行われている防災研修でおそらく最も大規模なのではないかと思われるのが、内閣府が主体となって取り組んでいる防災スペシャリスト養成研修です。首都圏の防災拠点である東京の「有明の丘基幹的広域防災拠点施設」で研修は行われています。ゴジラの映画にも出てきた施設ですね。
この防災スペシャリスト養成研修は、国、地方公共団体、指定公共機関の防災担当の職員を対象にしており、中央防災会議での議論を踏まえて研修が開催されることになり、防災業界の有識者たちによって研修内容が考えられています。

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有明の丘での研修は年に秋と冬で2期あり、それぞれの期で10回のコース×2日間の研修が行われています。コースは、防災基礎、災害への備え、警報避難、応急活動・資源管理、被災者支援、復旧復興、指揮統制、対策立案、人材育成、総合防災の10コースです。災害の発生前→発生時→発生後とフェーズに合わせた対応を理解することができます。
ちなみにこの防災スペシャリスト養成研修は、地域防災マネージャーになるために要件にも入っています。研修を受けることで防災対応のスペシャリストになれるかどうかは分かりませんが、全てのコースを受講すれば防災について包括的に学ぶことができます。

人と防災未来センター防災研修

人と防災未来センターは阪神淡路大震災をきっかけに作られた組織であり、地震をはじめとした災害に対する防災活動を促進するための活動を行っています。防災研修事業も数ある活動内容の一つです。
コースは、トップフォーラム、マネジメントコース、特設コースの3つがあり、トップフォーラムは地方公共団体首長を対象とし、自然災害を中心とした危機管理のあり方を学べます。
マネジメントコースは地方公共団体の、防災を担当する職員などを対象に「災害対策専門研修」を行っています。そして特設コースでは、テーマや対象者を限定して深く掘り下げた防災研修を行っていきます。

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しながわ防災学校

しながわ防災学校は品川区が行っている、防災区民組織、事業者、区民のための防災研修です。「防災区民組織コース」、「事業所コース」、「家庭・区民コース」、「防災カフェ」、「地域実践コース」の5つのコースがあり、自分にあったコースを選ぶことができます。
様々な講義や体験を通じて防災に関する知識や技術の習得を図り、しながわの地域防災力を向上させる人材を育成することを目標に取り組んでおり、これまでに紹介してきた内閣府防災スペシャリスト養成研修や人と防災未来センター防災研修とは違って、品川区が行っているよりローカルな防災研修になります。
品川区ではこのしながわ防災学校とは別にしながわ防災体験館という施設もあり、防災に関して深く学ぶことができます。
以上、日本で行われている防災研修について、内閣府防災スペシャリスト養成研修、人と防災未来センター防災研修、しながわ防災学校の3つを見てきました。このほかにも防災研修は数多く開催されていますので、自分のお住いの地域や組織に関連した防災研修を探してみると良いでしょう。

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参考サイト▪︎防災スペシャリスト養成研修