シェイクアウト(Shake Out)とは?気軽に始められる地震防災訓練
地震に対する防災訓練はさまざまな方法があります。誰でも一回は小中学校で防災訓練のアナウンスとともに机の下で身を守る防災訓練をしたことがあるのではないでしょうか。
地震が発生したら落下物等から身を守るということは基本的な地震への対応であり、このような防災訓練を通して反射的に行動できるようになることは有意義であると言えます。
今回はそんな地震に対する防災訓練の中でもアメリカで発祥して日本にも普及拡大している「シェイクアウト(Shake Out)」について、そもそもシェイクアウトとは何か、どうやってシェイクアウトに参加できるのか、などについて書いていこうと思います。
シェイクアウト(Shake Out)とは何か
そもそもシェイクアウトとは何かをひとことで言うと、地震に対する防災訓練であり、防災訓練のために地震が発生する想定日時を事前に決めておき、参加者が一斉に身を守るために姿勢を低くしたり、机の下で身を守ったりするものです。
もともとは2008年10月にアメリカのカリフォルニア州にて官学連携で始まった地震のための防災訓練であり、専用のウェブサイトで事前登録した参加者に地震発生の合図であるメールが一斉送信され、参加者は自宅、職場、外出先などそれぞれがいる場所で防災訓練を行います。
防災訓練の内容としては、シンプルであり、「Drop(まず姿勢を低くして)、Cove(頭を守り)、Hold on(揺れが収まるまで動かない)」という3つの要素で成り立っており、要は地震が発生したら、身を低くして落下物に注意をしようという単純なものです。
アメリカで第一回目が開催された際には初回から540万人が参加し、その後も年々参加者は増えていき、今では数千人が参加する世界最大規模の防災訓練になっています。2012年からは日本でもシェイクアウトの防災訓練が行われるようになり、数百万人が参加する大規模な防災訓練となっています。
防災訓練の内容がシンプルで誰でも参加することができ、参加者も多く一体感を持って地震の防災訓練を行うことができることが、ここまで参加者を増やすことができた秘訣なのかもしれません。
どうやってシェイクアウトに参加できるのか
シェイクアウトの防災訓練への参加方法はシェイクアウトを運営している公式HPから詳しく見ることができます。
シェイクアウトへの参加方法①:事前登録
シェイクアウトは個人としても団体(自治会、学校、事業所)としても参加することができますので、HPからシェイクアウト参加の事前登録を行います。
シェイクアウトへの参加方法②:事前学習
事前登録が参加したらそのまま防災訓練の本番に参加しても良いのですが、より効果を高めるために、防災訓練に関する知識を身につけることが勧められています。
自分が住んでいる地域では仮に地震が発生したらどこに避難をすれば良いのか、緊急連絡簿はどのようにして活用すれば良いのか、などを今一度確認することで、より効果的な防災訓練をすることができます。
シェイクアウトへの参加方法③:防災訓練
事前登録と事前学習をしたらいよいよ防災訓練への参加です。決められた時刻になったら防災訓練の主催者が合図を出して、防災訓練を行います。
基本的にシェイクアウトの訓練で行うことは「Drop(まず姿勢を低くして)、Cove(頭を守り)、Hold on(揺れが収まるまで動かない)」の3つなので、防災訓練自体は1分ほどで終わります。
シェイクアウトへの参加方法④:ふりかえり
防災訓練が終わったら振り返りを行うことができます。シェイクアウトの場合には参加者が日本全国にたくさんいるので、Facebook、Twitter、Instagramなどを通して他の参加者の様子を見ることができます。また、主催者は訓練実施報告を作成します。
以上、アメリカで発祥して日本にも普及拡大している「シェイクアウト(Shake Out)」について、そもそもシェイクアウトとは何か、どうやってシェイクアウトに参加できるのか、などについて見てきました。同じ時刻に多くの参加者と共に防災訓練を行うことで、何か新しい発見ができるかもしれません。
参考サイト▪︎ShakeOut