TEC-FORCE(緊急災害対策派遣隊)とは?被災地を支援する

2018.04.16

大規模な災害が発生すると、被災地である市町村だけでは対応しきれない場合があります。その際には国、都道府県、ボランティア、民間企業などあらゆる関係機関が支援に入りますが、その中の一つにTEC-FORCE(緊急災害対策派遣隊)があります。
災害による犠牲を少しでも軽減し、災害から少しでも早く復興するためにTEC-FORCEは重要な役割を担っています。今回はそんなTEC-FORCEについて、そもそもTEC-FORCEとは何か、TEC-FORCE設立の背景には何があったのか、TEC-FORCEの過去実績、などについて書いていこうと思います。

TEC-FORCEとは何か

そもそもTEC-FORCEとは何かをひとことで言うと、大規模な災害が発生した際に被災した地方公共団体を支援する国土交通省に設置された機関です。TEC-FORCEという名称は、Technical Emergency Control FORCEの略であり、日本語で表現すると緊急災害対策派遣隊になります。
大規模な自然災害が発生した際に迅速に被災地の支援に入れるように平成20年に緊急災害対策派遣隊は創設され、それ以降数多くの災害に派遣されてきました。
過去に行ってきた主な活動内容としては、災害対策用ヘリコプターによる被災地の被害状況調査、市町村へのリエゾン派遣、被災状況の把握、被災した自治体への技術的なアドバイス、排水ポンプ車による緊急排水など、数多くの活動を行ってきました。

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TEC-FORCE設立の背景には何があったのか

TEC-FORCE設立は平成20年ですが、それ以前においても地方整備局等によって大規模自然災害が発生した際に被災地に対する支援はTEC-FORCEが設立される前からも行われてきました。
しかし、TEC-FORCEが設立される前のこれらの支援は、災害が発生してから、その都度、被災自治体に対する支援体制を整えるというものであり、迅速に行動することが難しいという問題がありました。
この迅速に被災地支援を行うことができないという問題を解決するためにTEC-FORCEは設立され、職員をあらかじめTEC-FORCE職員として任命し、人員や資機材の派遣体制を常に整えておくことで、迅速に被災地を支援することが可能になりました。
TEC-FORCEに登録されている構成員は、平成29年10月の時点で約1万人近くおり、大規模災害が発生した際には全国から集結し、災害対応に当たります。TEC-FORCEに登録されている隊員は、災害対応を過去に経験したことがあったり、日々現場で技術を蓄積していたりなど、全国の国土交通省職員から選出された専門家で構成されており、災害が発生していない平時にシミュレーションや訓練を行うことによりスキルアップしています。

(TEC-FORCEの活動状況:国土交通省HPより引用)

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TEC-FORCEの過去実績

TEC-FORCEは過去に数多くの被災地支援を行ってきました。例えば平成27年に茨城県常総市で発生した関東・東北豪雨ではヘリコプターによる被災地状況調査を行いました。
他にも、平成26年に広島県広島市で発生した土砂災害では被災状況の把握活動を行い、平成26年に長野県で発生した長野県北部地震では自治体への技術的な助言が行われました。
他にもTEC-FORCEが過去に取り組んできた支援実績が数多くあり、多くの被災地をTEC-FORCEでは支援してきており、災害による住民への被害を少しでも軽減したり、少しでも早く復旧・復興したりするために、TEC-FORCEは活躍してきました。
以上、そもそもTEC-FORCEとは何か、TEC-FORCE設立の背景には何があったのか、TEC-FORCEの過去実績、などについて見てきました。大規模災害への対応においてTEC-FORCEは重要であり、今後のTEC-FORCEの活躍が期待されています。

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参考サイト▪︎国土交通省「TEC-FORCE(緊急災害対策派遣隊)」